アドラー心理学と思春期の子育て

アドラー心理学と思春期の子育て

鬼書『嫌われる勇気』の出版以降、心理学者アドラーの名前は方々に知られるようになりました。

アドラーは、教育こそが解決手段と考えており、今回ご紹介するのは、アドラーおよびその後継者のドライカーズがしつけ・教育について考えていたことの概説書『アドラー心理学への招待』です。

 

リンク先にあるように、アドラーは、フロイトやユングのように人間の心理状態を過去の原因で説明するのではなく、目的因を考えました。

今この子供にこのような問題行動が見られるのは、過去のトラウマのせいではなく、成し遂げたい目的があるからというわけです。

ドライカーズはさらに、その目的を「注目」「権力闘争」「復讐」「無力さを示す」の4つに分類します。なぜ叱ってはいけないのか。

それは、その行動が問題であると指摘することは、注目を集めるという目的にかなっているため、逆にその行動を強化してしまうから、とされます。

威嚇すれば権力闘争に突入し、罰はさらなる復讐の動機をつくるか、放免してもらえるよう無力さを示す事態に至ります。

 

では、アドラー派の理論ではどうすればいいのでしょうか。次の3ステップで進みます。

 

①推測する

1)その行動の目的は何か

2)その行動に私はどう感じるか

3)不適切な行動・目標を強化してしまう行動は何か

4)次に子どもは何をするか

 

②確かめる

そのための手段が「もしかしたら~なのかな?」の技法と「認識反射」です。

子供は自分の行動の目的を自覚していません。そこで、例えば「もしかしたら君はしたいのかな?」それまで意識していなかった自分の目的を意識した瞬間、子どもには独特の笑いあるいは目の光といった『認識反射』があるとされます。

 

③修正する

1)問題行動を強化するような不適切な反応を避ける。

2)結末に直面させる。それは大人が介入しない、自然にもたらされる結末から経験を通じて学ぶということかもしれませんし、論理的に導き出される結末を提示することかもしれません。

3)今あるがままを認め、目的を満たし、勇気づける。

 

さて、ひきこもりや不登校は、アドラー派の理論でいう「無力さを示」している状態と考えられます。

月並みではありますが、話を聞き、目的を探り、未来を語り、今を認め、勇気づけたいと思います。

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鹿野耕平

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